Good Sound Maker ブログ

オーディオ・音楽制作・ライブ演奏用機器のレビューやお試しネタなどなど。

タグ:ドラム

スネアのスナッピー(響き線)はスネアを買うと必ずついてくる付属品です。
そして、そのスネアの音の方向性にぴったりなスナッピーがついている…

…はずなのですが、CANOPUSのVintage Snare Wire(ビンデージスネアワイヤー)を使うと その吸い付き感にはびっくりで、ちょっとドーピングしてるかのような気分になります。

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スナッピーのザラっていう音って、締め方にもよりますけど、大きく叩いたときはスッと吸い付くようにザラっと鳴り、弱く叩いていくとだんだん反応が鈍くなって音の止まり方もルーズになっていくようなイメージがあるのですが、Vintage Snare Wireでは吸い付きがピアニシモのタップでも持続します。ザラっと鳴ってスッと音が消える。

初めてこれを体験したのは CANOPUS Neo Vintage NV60-M1のスネアドラムを買ったとき。枯れた感じの胴の鳴りも好きだったのですが、何か決定的に違うなと思って行き着いたのが、Vintage Snare Wireを装備している!!というところだったのです。特にこのスネアとの組み合わせはサイコーで、いろいろ使ってきたけどもうしばらくこれだけでいいや!!と思えたほどです。

結局その音がいい音か好きかという話にはなってくるのですが、一つ言えるのは、反応がとてもよくて「叩くと気持ちいい!!」これに尽きます。スナッピー替え時の方・ちょっと使う機会を失っているスネアを持っている方はVintage Snare Wireをぜひぜひ試してみてほしいです。

サウンドハウス CANOPUS ( カノウプス ) / CPSL-14DR サウンドハウス CANOPUS ( カノウプス ) / CPSL-14DR


CANOPUSには Speed Star Bearing(スピードスターベアリング)という、もう一つのドーピンググッズがありますが、これに関してはまたの機会に(ただ、迷ってる人は即買いです)。


EVANS RealFeel使ってみました。

ドラムは騒音の問題で、よっぽど恵まれていないと家で練習をするのが大変です。
ということで練習パッドを使うことになるのですが、どうもしっくりこなくて練習から遠のいてしまいます。

でも最近なかなかいいのを見つけましたよ。EVANS RealFeel!
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練習パッドで困ること

パッドっていろいろ問題があって、

  • 実際のドラムの感触と違う
  • パタパタと意外と大きい音がする
  • スタンドにセットすると階下に響いてしまう
などなど。 

今までに試したやつは…

ジェル状のタイプ

モチみたいな感触で、バウンドしにくい感じです。
そのためフィンガーコントロールの練習には最適ですが、ずっと使っているとヌルヌルベタベタな感触になってきます。

足に巻くタイプ

スタンドを使わなくていいので階下に気を遣う必要がなくなります(ちょっと気にはした方がいいけど)
でも足の位置は本来叩く位置よりも近すぎて、なかなか練習になりません。
 

EVANS RealFeel特徴

こちらのEVANS RealFeel(6インチ・RF6GM)は、スタンドにつけるタイプなのですが、木製の台座がしっかりしているので膝の上にのせて使っても比較的安定しています。
そして、台座の裏に緩衝材がついているので机において使うこともできます(やや響きます)
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感触はゴムパッドに近いのですが比較的リバウンドは抑えられていて、音も柔らかめです。
練習パッドはモノによっては手首にズキっとくるやつもありますが、これはかっちりした感触でありながらソフトなものです。
 でかい12インチのやつ(RF12G)とか6インチのやつ(RF6GM)とか、他に何種類かあるのですが、自分が買ったのは6インチのやつ。
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うちで使うのなら12インチのやつでもよかったかなーと思いますが、6インチはとにかく気軽に手に取れるので、ついついサボってしまう自分にとってはそこがポイントでした。あと、12インチの方はネジ式のスタンドにはつけられないのですよー。

革命的なものではありませんが、総合的なバランスにすぐれた練習パッドだなと思います。
店頭に置いてあるところも増えたので、わりと定番になっているのかな?おすすめです。
 

ラインナップ

RealFeelは種類が多すぎてよくわからないラインナップなんですけど、違いは以下のようになってます。
RF12G12インチ。裏はクッション。
RF12D12インチ。裏表で違うフィールのパッド。
RF6GM6インチ。裏はクッション。ネジ式スタンド取り付け型。
RF6D6インチ。裏表で違うフィールのパッド。
ARF7GM7インチ。裏はクッション。ネジ式スタンド取り付け型。打面が薄めで音デカめ。

6インチと7インチの違い

6インチと7インチというよく分からないラインナップですが、7インチは打面が薄めで音がデカめです。うちで使うなら静粛性の高い6インチがおすすめです。

※サウンドハウスは直輸入盤なので安いのです。
サウンドハウス EVANS RealFeel RF6GM
サウンドハウス EVANS RealFeel RF12G

RF6GMRF12G

ビーターの種類

バスドラムのビーター、何をお使いでしょうか。
フェルトのビーター、木のビーター、樹脂のビーター、いろいろありますが、音で選ぶなら断然フェルト派です。ドーン、って感じの深みがたまらない感じです。木や樹脂のビーターはボコっとかベチっていうアタック感が欲しい人には人気ですね。

dwペダルに付属のビーター

わたくし dw5002td3 (dw5000シリーズ、ターボドライブ)のペダルを使っています。 このペダルに付いているビーターはフェルトと樹脂の2ウェイビーターなのですが、 このビーターがなかなかくせ者でして。若干樹脂の方に重心があるため、フェルトの方を使うと何か打ち付ける直前にブレーキがかかったような、そんな感覚になります。

試しに樹脂の方を使ってみると、これはすごくしっくりと力が入る感じです。つまり踏み心地を選ぶなら樹脂、音を選ぶならフェルト、というどっちつかずなことになってしまうのです。

DANMAR 206導入!

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そこで試しに買ってみた フェルトビーター、 DANMAR(ダンマー) 206ですが、結論から言うと自分には最高のビーターでした!ドォーン、という王道の大太鼓サウンドで、踏み込みの心地よさも完璧です。

ただ、自重が重いので、ペダルを選ぶかもしれません。YAMAHAの軽めのペダルに試しにつけた感じでは、付属のビーターに比べてかなり重さを感じてしまいました。dw5000シリーズをお使いの方に個人的にはおすすめします!

色のついたやつはどうなの?

DANMAR 206を調べてると、206にはいろんな色のカラフルなビーターがあることがわかります。これ、オレンジ色のやつを買ってみたのですが、音が多少硬くなります。そして、塗料が塗ってあるだけなので、使っているうちにハゲてしまいます。個人的には音が硬くなってフェルトビーターの良さが生かせないように思いますので、あまりおすすめできません。(他の色はわかりません^^)

サウンドハウスは直輸入品なので安いです!


DANMAR ( ダンマー ) / 206
サウンドハウス DANMAR / 206
DANMAR ( ダンマー ) / 206 Orange
サウンドハウス DANMAR / 206 Orange

ドラマーがスティック買って、ペダル買って、スネアを買ったら、ちょっとしたエフェクトシンバルが欲しくなってきます。代表的なのはチャイナシンバルとスプラッシュシンバルでしょうけど、持ち運びや値段を考えるとスプラッシュシンバルの方がお手軽で手が出しやすいのではないでしょうか。

しかし、スプラッシュシンバルとしてたくさんある中で何を買えばいいのか、あまり自分の好みが定まっていない最初のうち・初心者のうちは迷ってしまいます。

そういうときにおすすめできそうなのが、スタジオやライブハウスにわりと標準的に使われているランクのシンバル類とうまくなじむ音を出すスプラッシュシンバルです。なじむというのは同じ傾向の音というわけではなく、他と比べて引けをとらない質のよい音、という意味です。特にスプラッシュシンバルは高く印象的なサウンドですので、いくら安くても 安っぽく浮いてしまう音だったりドラムセットの中で埋もれてしまうような音ではむしろ組み込まない方がよかった、という結論になってしまうこともあります。

そんなときこの SABIANのXS-20 10インチがよい感じなのです。

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これ、わりとリーズナブルなのですが気持ちいい音を出します。
ピシッと軽すぎない歯切れよい音が出て、よく練習スタジオに入っている SABIANのAAシリーズなどと一緒にたたいてもうまくなじみますし、AAシリーズよりもリーズナブルです。AAもXS-20もキャストシンバルと言って、金属の流し込みで製造されているものです。これより安くなってくるとシートシンバルと言ってキャストシンバルの中に組み込むとちょっと薄っぺらい存在感のない音になってしまうので、最低限ここから、というレベルの音でもありますし、今後いろいろ買ったとしてもバリエーションの一つとして十分に戦力になる一枚です。もちろん実際に音を聞いてみて、シートシンバルの音が出したい場合は全く問題ないですけどね!

 

XS-20がセットで入っている練習スタジオは見たことありませんが、他の大きさも明るく軽快な感じでよいですね。

SABIAN XS-20 SPLASH 10
SABIAN XS-20 SPLASH 10
(サウンドハウス)

前回の投稿のように、私はZOOM R8を使って再生しながらドラムで同期演奏をしています。
同期演奏では少なくともドラムの人は、表に出ていないクリック(=ドンカマ=メトロノーム)の音をイヤフォンやヘッドフォンで聴きながら演奏しなければなりません。そのためのイヤフォンってどんなのがあるのかなと調べてみたのですが、そこそこの予算でそれ用途を意識して作られているもの、いわゆるイヤモニは実はそんなに多くありません。

イヤモニをサウンドハウスで検索

同期演奏用イヤフォンのポイント

ドラムの同期演奏のイヤフォン・ヘッドフォンを買うときにはいくつか気をつけることがあります。

1. 頭を振っても取れないもの
2. 耳栓効果があるもの

ライブではついエキサイトして頭を振ってしまうもの。頭を振ってもぴったり吸い付いているのが大切です。そして耳栓効果。練習とライブでは出音の環境が全然違います。外から耳に入ってくる音を抑えた上でイヤフォンから出す音やその大きさを決めておき、本番につなげた方がよいでしょう。実際耳栓効果がないイヤフォンを使っていた頃には普段からクリックに合わせる練習をしているにもかかわらず、外からの音に影響されてクリックとずれたりすることがよくありました。

ということで SHURE や audio-technica の耳にぴったりしているイヤフォンを店頭で装着してみて、最終的に audio-technica ATH-IM70 を選択しました!

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わくわくしてくるパッケージ!

音質

これ、ダイナミックヘッドフォンの元気な感じ(表現を変えるとモコっとした感じ??)を基本としながらも細やかな音がすると感じます。さらに重低音に締まりの良さがあって、ゴリゴリのベースも輪郭がはっきり伝わってきます。まあでも大味といえば大味ですけど…。

ただし、通常のリスニング用途でしばらく使っていたのですがちょっと聴き疲れしてしまいました。個人的な感想では通常リスニングよりもモニタ用途に向いているのではないかと思います。

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装着感

ATH-IM70にはイヤーピースが二種類付いてきます。一つはiPhoneやWalkmanについているのと同じようなシリコン製のもの、もう一つは低反発な「コンプライTMフォームイヤーピース」です。私は後者を使っているのですが、こちらの方が耳の中で膨らんでなじみ、遮音感があります。ただ、シリコン製のものの方が長持ちするようです(と書いてありました^^)。
 
さらに、外側の赤い部分ですが、実はここがプラスチックで硬くて外耳にあたります。私は耳にぴったりだったのでそれほど気にならないのですが、これが痛くて買うのをためらっている人もいるようなので、装着感の確認はした方がいいでしょうね。

ケーブルの長さ

ケーブルは1.2mで、例えば同期再生の機材を床に置いた場合、ドラムの演奏に支障が出るので延長ケーブルを買う必要があります。まあこれは数百円のやつ。例えば機材が ZOOM R8 なら、ヘッドフォン出力は標準出力なので標準-ミニの変換も必要ですね。

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IM50との違い

audio-technicaの ATH-IM50 という下位機種と比較検討する人も多いと思います。
実際に比較してみた感想としては、音の傾向はよく似ていると思います。ただ、高域のまとまり感はIM70の方が上だと感じました。

実はライブでのテンポモニター用途に限ってはIM50でも遜色ないのではないかと思います。

SHURE SE215との比較

同じステージモニター用として販売されている SHURE SE215も比較対象にしてみました。
正直IM70を聴いた後でSE215を聴いたら ずいぶんこもって(もこって)聞こえます。これは両者の周波数特性を比較してもそうなのかもしれませんが、高域の落ち着きを求めるならSE215も選択肢の一つかもしれません。私は比較した上で audio-technica に絞りました。

 まとめ
 
audio-technica ATH-IM70 は遮音性もあり、装着感がぴったりしているのではずれにくく、同期演奏のモニター用に適しています。ただし外耳に赤い部分がぴったりつくような装着方法なので、耳になじむかどうか実際に確認してから購入した方がよいでしょう。

実は自分は同期用の機材の出力と他の生楽器の音をミックスしていないので、場合によっては片耳だけで同期を聴きながら演奏することがあります。そういう場合でもこれは耳にかけたままで外すことができるのでライブ中の着脱なんかもしやすいと思います。

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